ダイアグノデント ペンの効果は…
2016.09.01 (Thu)
先日ご紹介した、ダイアグノデント ペンという器械。
http://taraibune.blog.fc2.com/blog-entry-1464.html

ダイアグノデント ペン

さっそく活躍してくれています。

レントゲンでも「削るべきか、経過観察すべきか」悩むような虫歯に、この器械を当ててみると、高い数値が。
患者さんにご説明して、歯を削ってみると、レントゲンで写っているよりずっと大きな虫歯が隠れていました。
と言っても軽度なものでしたので、痛みもなく少し削って詰めて終了。
早期発見に役立ってくれました。

一方、ちょっと怪しいかも?!と思う歯に器械を当ててみると、低い数値。
レントゲンを撮ってみたら、たしかに問題なし。
余計な治療をせずに、歯を守ることができました。

これはなかなかスグレモノかも?!


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虫歯の見逃しを防ぐために
2016.08.27 (Sat)
ダイアグノデント ペン

購入しました。「ダイアグノデント ペン」という器械です。

この器械は先端から光を照射し、それが歯にあたって跳ね返ってくる光を受け取って、虫歯があるかないかを調べるというものです。

虫歯の見逃しを防ぐことができるのではないかと、とても期待しています。


「プロなんだから、虫歯ぐらい簡単に見つけられるだろ」とお思いになるかもしれませんが、本当は虫歯を見つけるのはとても難しいです。

たとえば、歯に穴が開いていれば、だれでも虫歯を見つけることができますよね。

しかし、穴が見えない状態で、見かけは健康な歯に見えるのに、大きな虫歯になっていることがあります。


虫歯というのは、ばい菌がたまりやすいところから発生します。

一番多いのは、歯と歯の間です。

ときどき食べ物がはさまったりしますよね。そこです。

まず、歯と歯の間に、ごく小さな(1ミリにも満たないような)穴が開きます。

歯と歯の間ですから、隠れてしまって肉眼では見えません。

そこから歯の中へ虫歯がどんどん進むと、外見上は穴が開いていないのに、歯の中は虫歯で溶けてからっぽになってしまった!ということがあるのです。

そしてある時、急に痛みが生じます。

歯医者さんへ行って診てもらうと、先生は「うーん、虫歯のようには見えないけど、念のためレントゲンを撮ってみましょう」と言って、レントゲンで歯の中に大きな空洞が発見され、虫歯だったとわかる、というのがパターンです。


つまり、肉眼では全然虫歯のように見えなくても、とても大きな虫歯になっていることがあり、それはレントゲンを撮ってみないと分からない、ということです。


これは、きちんと定期健診をうけている方でも起こります。

ある時、レントゲンを撮ってみたら大きな虫歯が見つかり、「これまできちんと定期健診に通っていたのに、どうして虫歯になるの!」と患者さんからお叱りを受けたことがあります。

私としては、本当に心からお詫びするしかありません。
私たちは専門家として、患者さんに信頼していただいて仕事をしています。
その信頼を裏切ってしまったら、専門家失格なのです。

何度も何度もお詫びをして、ご説明をして、ご理解いただくしかありません。


やはり虫歯の見逃しを防ぐには、レントゲンが一番効果的です。

しかし、(病気でもないのに)不必要なレントゲンを何枚も撮るのはあまり良い事ではありません。

そこでこの「ダイアグノデント ペン」が活躍してくれるのではないかと期待しています。

なにしろこの器械は歯に光を当てるだけですので、痛みも何もありません。

虫歯かどうか、器械に表示される数値を見て判断することができます。

虫歯をしっかりと発見し、早期予防・早期治療ができれば、患者さんの大きな利益になるように思います。


追伸:

虫歯を見つけるのは思ったより難しい、ということをご理解いただけましたでしょうか。

お子さんのいるご家庭では、学校の歯科検診のあとに治療をお勧めする紙が学校からくると思いますが、ここに「虫歯です」「初期虫歯です」などと書いてありますよね。

これはどのぐらい確かなものでしょうか?

検診の紙に「初期虫歯です」と書いてあっても、レントゲンを撮ってみると大きな虫歯になっていることが良くあります。

お家の方にそのようにご説明すると「どうして!?初期虫歯と書いてあったのに!!」とビックリされます。

しかし、歯科検診をした先生がミスをして、そのようになっているわけではありません。

歯科検診では、私たち歯科医は基本的に「視診」つまり「目で見て判断して」います。

昔は虫歯の怪しい場所を、探針という尖った針で触ることが行われていましたが、これは歯を傷つけてしまうことがあるために最近は行われなくなりました。

診療室の明るい照明の下で、しっかりと見ても「見えない虫歯」は存在します。まして、歯科検診の現場では虫歯の大きさまで正確に判断することは不可能です。

つまり歯科検診の紙で「初期虫歯です」と書いてあっても、それは確定診断ではなく、あくまでも「きちんと歯科医院で診断してもらってください」という意味なのです。

「初期の虫歯なら、別に歯医者さんに行かなくてもいいか」と思わずに、何かしら歯科検診でチェックが入っていたら、ぜひお近くの歯科医院で良く調べてもらってくださいね!
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虫歯菌はお母さんからうつる?
2007.06.20 (Wed)
「虫歯の菌が母親から子供にうつると聞いたんですけど、本当ですか!?」
小さなお子さんをお持ちのお母さんから聞かれる事があります。

たしかに生まれたての赤ちゃんに虫歯菌はいません。
なぜかと言えば、歯がないからです。歯が無いところで多くの虫歯菌は生きていけません。

生後6ヶ月ごろから歯が生えてくると、口の中に虫歯菌が住み着くようになります。
その菌がどこから来るのか?というのが問題です。

答えは・・・残念ながら、お母さんの虫歯菌が赤ちゃんに伝染している場合が多いようなのです。
ある調査では、子供の虫歯菌とお母さんの虫歯菌では、75%以上の確率で同じ菌だったという結果があるそうです。

(もちろんお父さんから感染る場合もありますし、おばあちゃん、おじいちゃん、その他の保育者からうつる場合もあります)

たとえば口うつしで食べ物を与えたり、母親が使ったスプーンを子供に使ったりすると、母親の菌が食べ物と一緒に子供の口の中に入り、住み着いてしまいます。

でも、あまりショックを受けないで下さい。
たとえ虫歯菌が親や保育者から伝染するとしても、それですぐに虫歯になるわけではありません。

虫歯菌をできるだけうつさないようにするには、まずお母さんの口の中(もちろんお父さんたちも)から虫歯菌を追い出すことが大切です。
菌をゼロにすることはできませんが、数を減らすことはできます。
じゃあハミガキをすればいい?いいえ、それだけでは不十分です。

虫歯菌がたくさん住んでいるのはどこでしょう?
そうです、虫歯の穴の中です。
治していない虫歯がある人の口の中には、虫歯菌が数え切れないほど漂っているのです。
当然、子供への感染も起こりやすいと考えられますから、小さなお子さんをお持ちの方は、虫歯を治しておくことがとても重要です。

大人から子供に虫歯菌がうつる、というのが事実だとしても、必要以上に神経質になるのは良くないと私は思います。
菌の感染を恐れるあまり、スキンシップや親子のふれあいを無くしてしまうのは、子供の発育にマイナスです。

まず、大人の口から虫歯菌を減らすこと。これで、子供への感染を最小限にできます。
そして、大人も子供も効果的な虫歯予防を受けること。
虫歯菌が多少いたとしても、フッ素を有効利用したり、生活習慣を見直すことで、虫歯ゼロは十分可能です。

過剰反応は禁物です。
正しい知識をもち、正しく予防すれば、虫歯は撲滅できます。
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こうして虫歯は再発する
2007.04.24 (Tue)
虫歯を歯医者さんで治したとき、患者さんは「ああよかった、これで治った」と思いますよね。
ところが、何年かすると、治したはずの歯がまた虫歯になることがあります。

どうして治したはずの歯が虫歯になるの?
きっと納得がいかないところだと思います。

それにはいくつかの理由があります。

1.虫歯の取り残し
虫歯になっている部分は、基本的に完全に取り除かなくてはいけません。
なぜなら、虫歯を残したまま詰め物や被せ物をしても、虫歯菌が歯の中に残っているからです。
しかし、どこまでが虫歯の穴なのか、じつは専門家でも見極めが難しい部分があるのです。
虫歯の取り残しは、「う蝕検知液」という虫歯を染め出す薬を使うと防げます。
当院では赤色の「カリエスディテクター」と青色の「カリエスチェック」という薬を使っています。特に青色のカリエスチェックは優れモノです。
虫歯を完全に除去する治療というのは、実はけっこう時間がかかります。歯医者さんにとっても根気のいる治療なのです。

2.詰め物と歯の間に隙間がある
最近、小さな虫歯は「レジン」というプラスチックの材料で詰めて治すことが多くなりました。
このレジンは、歯と強力に接着するので、本来は隙間ができにくいはずの材料です。
しかし、レジンを詰める前に、歯に水分がついたりすると(ラバーダムをしないときなど)、レジンは歯と全く接着しなくなってしまいます。
つまり、詰め物と歯の間に隙間ができてしまうわけです。
すると、その隙間から虫歯菌が入り込み、虫歯が再発してしまいます。

3.メインテナンスをしていない
完全に虫歯を取り除き、レジンの接着も完璧だとしても、やっぱり虫歯が再発することがあります。
治療を完璧に行っても、その後のお手入れが悪ければ、詰め物の周りから虫歯になってしまうのです。
これについては、メインテナンスの項目をご参考にしてください。

手っ取り早く治して何度も再発に苦しむよりは、多少時間がかかってもキッチリ治して再発を予防する、というほうが結局は時間とお金の節約になります。
なにより、歯を無駄に失わずにすみますよね。
【記事編集】 |  21:59 |  むし歯が痛いとき  | コメント(0) | Top↑
フッ素は毒ですか? その1
2007.03.29 (Thu)
世の中には、「フッ素」をどうしても悪役にしたい人たちがいます。
フッ素は毒であるから、使うべきではない、ましてや子供にフッ素を使うなど言語道断だ、そういう考え方です。

たしかにフッ素を大量に飲み込んだり、注射したりすれば人は中毒をおこし、最悪の場合は死にます。
そういう点で、フッ素が毒であるというのは間違いではありません。

ただ、その理論で行くと、水も大量に飲めば死にますし、醤油も酒も飲みすぎれば病気になります。
ということは、水でも醤油でも、この世の中のものは全て毒物ということになります。

こういう意見を信じる人はいないでしょう。
「水道水には塩素が含まれています。塩素は毒ガスとしても使われるような危険な物質です。
一定以上の塩素が含まれている水には、微生物も繁殖できません。だから水道水など飲んではいけません。ましてや子供に水道水を飲ませるなんて言語道断です!」
水道から塩素を抜いて微生物が繁殖したら、塩素の害で死ぬより先に食中毒で死にますよ。

極端な話、母乳にだって大量に摂取すれば子供に害を与える物質はたくさん入っているのです。
だからといって、母乳は毒だから子供に飲ませるな、という人はほとんどいません。
母乳にはたくさんの利点があることをみんな知っているからです。


フッ素を悪役にしたい人たちは、フッ素の害をたくさん取り上げて、「子供にフッ素を使うな」という意見を広めています。
動物実験ではこうだった、腎臓病の人はどうだ、こどもが大量に飲み込めば危険だ、などなど。
たくさんの例を挙げられると、一般の方は信じてしまうかもしれません。

一方で、歯医者さんの多くは、フッ素が虫歯予防に効果的であって、用法用量を守ればほとんど害はないという意見です。
常識はずれに大量に使用すれば害になるのは当たり前、使用法を間違えなければメリットのほうが大きい、という考えです。

どんな意見を持っていても、それは自由だと思います。
たとえ間違ったことを信じていても、他人に迷惑をかけない限り、それは非難される筋合いのことではありません。
思想の自由は何があっても保障されなければいけません。

このブログを読んでいる皆さんには、できるだけ正しい歯科医学の知識に触れていただきたいと思います。
フッ素は用法用量を守って、正しく利用してください。
そうすれば、あなたやあなたのお子さんたちの歯の健康に役立ってくれます。

追伸
渡部歯科医院では誰かれ構わずフッ素を使う、というスタンスはとりません。使用を強制するようなこともしません。
それは、おのおのの患者さんに判断していただきたいからです。
お子さんにフッ素を使いたくない、という方に対してはもちろん利用せず、そのなかで最善の医療を尽くします。
フッ素を利用したい、という方には正しくフッ素を使います。
【記事編集】 |  23:53 |  むし歯が痛いとき  | コメント(0) | Top↑